円グラフと棒グラフと線グラフが並んでいる資料

業種によって異なる電力使用量の割合

節電をする際には、電力使用量の割合が多いところを中心に行うと効果的です。

一方で、電力使用量の割合は業種によって異なります。

時間帯による上がり下がりなども業種による違いが大きいため、自社の業種の傾向を把握しておくといいでしょう。

ここでは、資源エネルギー庁の「節電アクション」を元に、主な業種の電力使用量の割合について説明していきます。


目次[非表示]

  1. 1.飲食店の電力使用量割合
  2. 2.スーパーの電力使用量割合
  3. 3.宿泊施設の電力使用量割合
  4. 4.まとめ


飲食店の電力使用量割合

飲食店の電力使用量の割合は、空調設備が約46%ともっとも高い割合を占めており、次が照明器具で約29%です。

この2つを合わせると75%を占めており、飲食店で節電をするなら空調設備と照明器具を中心に行うのが効果的と言えるでしょう。

また、飲食店は業態や営業時間によって時間帯別の電力使用量が異なります。

24時間営業の飲食店の場合には、客入りが少ない深夜から早朝にかけての時間帯の電力使用量はピーク時の半分程度です。

また、営業していない時間帯だと空調設備や照明器具が稼働していないため、ピーク時の10~30%程度に抑えられています。


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スーパーの電力使用量割合

スーパーでも空調設備と照明器具の割合が高く、半分程度を占めています。

それに加えて冷蔵や冷凍にかかる割合も高いのが特徴です。

ショーケースで約28%、冷蔵庫で約7%を占めています。

時間帯別に見ると、入客数が多くなる昼から夕方の時間帯に電力使用量も多いのが特徴です。

出入口などが頻繁に開閉するため、どうしても冷房効率が悪くなってしまいます。

スーパーでは業務の性質上、空調や照明を抑えるのは難しいです。

冷蔵や冷凍もあまり弱くすると、商品の鮮度に影響を与えてしまいます。

そのため、断熱フィルムを使用したり、空調のフィルター清掃を実施したりすることが節電につながるでしょう。



宿泊施設の電力使用量割合

ホテルや旅館などの宿泊施設でも、電力使用量の上位は空調設備と照明器具です。

空調設備が約26%、照明器具が約31%を占めています。

ただし、宿泊施設の場合には、1日を通して電力使用量が平準化されており、時間帯による差はあまり大きくありません。

午前中から昼頃にかけてピークですが、深夜から早朝の時間帯でもピーク時の7~8割程度は電力を使用しています。

また、宿泊施設では客室で宿泊客が冷暖房や照明器具を操作するため、管理が難しいのも特徴です。

そのため、断熱フィルムを使用したり、照明器具をLEDに替えることなどが節電対策としては効果的でしょう。


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まとめ

多くの業種で電力使用量の大半を占めているのは、空調設備と照明器具です。

しかし、業種や業態により、電力使用量のピーク時間帯は異なります。

そのため、節電に取り組む際は、どの時間帯に電力使用量が増えやすいのか把握した上で行いましょう。

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そうすれば効果的な節電が可能になるため、ぜひ導入を検討してみてください。

資源エネルギー庁「節電アクション」​​​​​​​https://www.kantei.go.jp/jp/singi/electricity_supply/20110720/east02.pdf


マーケティング部 部長 橋詰 慎一郎 
マーケティング部 部長 橋詰 慎一郎 
マーケティング組織の立ち上げから戦略立案・施策実行まで全ての領域を担当。BtoC、BtoBを問わず複数の業界でマーケティングに携わること20年。電気・電力の業界におけるマーケティングの推進をすべく2021年にエネクラウドに入社。

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