
宿泊施設(ホテルや旅館)の電気代を削減する方法7選|コストアップの原因を取り除くには?
燃料価格の高騰を受け、多くのホテルや旅館(以下、宿泊施設)で電気代が値上がりしています。電気代が高くなると収支のバランスが乱れ、最悪の場合は赤字になる可能性もあります。そのため、宿泊施設では今、電気代の削減が急務です。
この記事では、宿泊施設の電気代が高騰している理由とともに、電気代を削減する方法について解説します。
目次[非表示]
- 1.宿泊施設の電気代が高騰している3つの理由
- 1.1.1.ロシア・ウクライナ情勢の影響
- 1.2.2.円安の影響
- 1.3.3.再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上げ
- 2.あなたのホテル・旅館は大丈夫?電気代を高くする原因のチェックリスト
- 3.宿泊施設の電気代を削減する7つの方法
- 3.1.照明の節電方法
- 3.1.1.1.LED照明に変更する
- 3.1.2.2.人感センサー付き照明を活用する
- 3.1.3.3.こまめに消灯する
- 3.1.4.4.自然光を取り入れる
- 3.2.空調の節電方法
- 3.2.1.1.使用予定のない場所の空調を停止する
- 3.2.2.2.遮熱対策を行う
- 3.2.3.3.省エネ性能の高い空調機器に変更する
- 4.宿泊施設の電気代削減はエネクラウドにお任せ
- 5.まとめ
宿泊施設の電気代が高騰している3つの理由
近年、宿泊施設の電気代が高騰している理由には、主に以下の3つがあげられます。
1.ロシア・ウクライナ情勢の影響
2022年2月に始まったロシア・ウクライナ戦争の影響により、燃料価格が世界的に高騰しています。日本は火力発電に用いる燃料のほとんどを海外から輸入しているため、国際市場での価格変動がそのまま国内の燃料費等調整額に反映されます。
燃料費等調整額とは、火力発電に用いる燃料の価格変動を電気代に反映するための金額です。つまり、燃料価格が高騰している今、それに比例して燃料費等調整額も高くなっているということです。こうした背景から、宿泊施設の電気代が高騰しているといえます。
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2.円安の影響
ロシア・ウクライナ情勢やアメリカの金利上昇策などにより、2022年から円安が続いています。上述のとおり、日本は燃料を海外から輸入しているため、円安はいわば「燃料の仕入れコストの上昇」を指します。
燃料の仕入れコストが上昇すれば、その分燃料費等調整額も上昇するため、結果として電気代が高騰しています。
3.再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上げ
再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下 再エネ賦課金)とは、再生可能エネルギーによって発電された電気の余剰分を電力会社が買収するにあたって、その際の費用を“電気を利用するすべての契約者”が一部負担する際にかかる費用です。再エネ賦課金は毎月の電気代に組み込まれています。
再エネ賦課金の金額は全国一律のもと毎年改定されるものの、右肩上がりで推移しているのが現状です。そのため、再エネ賦課金が値上がりした分、電気代も高騰しています。
あなたのホテル・旅館は大丈夫?電気代を高くする原因のチェックリスト
電気代が高騰する原因は世界情勢や為替だけではありません。宿泊施設そのものに原因が潜んでいる場合もあります。
自社のホテルや旅館に電気代を上げる原因があるかどうか、以下のチェックリストで確認してみてください。
▼電気代を高くする原因のチェックリスト
No. |
チェックポイント |
1 |
契約プランをここ1年以上見直していない |
2 |
空調や照明の設定が一律で変更されていない |
3 |
古い空調・照明設備を使い続けている |
4 |
電気代を月単位でグラフ化・分析していない |
5 |
電力会社の変更を検討したことがない |
6 |
繁忙期と閑散期で同じように空調・照明設備を使用している |
7 |
省エネ性能の高い設備の導入を検討したことがない |
当てはまる項目が多いほど、電気代を高くする原因が多いといえるため、次にご紹介する電気代の削減方法に積極的に取り組んでみてください。
宿泊施設の電気代を削減する7つの方法
宿泊施設の電気代を削減するには、照明や空調の使い方を見直す必要があります。
照明の節電方法
照明の節電方法には、主に以下の4つがあります。
1.LED照明に変更する
宿泊施設内で使用している照明が蛍光灯や白熱灯の場合は、LED照明に変更するのがおすすめです。蛍光灯や白熱灯に比べて消費電力を50%~80%ほど削減できるため、電気代の削減につながります。
2.人感センサー付き照明を活用する
照明は必要なものの常に点灯しておく必要はない場所、例えば廊下や客室のトイレでは、人感センサー付き照明を活用するのがおすすめです。人の存在を感知すると点灯し、人が不在のときは自動的に消灯するため、無駄な電力消費を削減できます。
3.こまめに消灯する
照明をこまめに消灯することは、基本的な節電方法です。従業員へ声かけしたり、節電ルールとして定めたりすることで、常時点灯による電気代の上昇を防ぐことができます。
4.自然光を取り入れる
日中はカーテンやブラインドを開けて自然光を取り入れるのがおすすめです。チェックアウト・チェックイン業務や客室清掃は、自然光の明かりでも十分に行えます。照明を点灯する時間を短くすることで、電気代の削減につなげられます。
空調の節電方法
空調の節電方法には、主に以下の3つがあります。
1.使用予定のない場所の空調を停止する
予約が入っていない客室や会議室、宴会場など、使用予定のない場所の空調を停止することで、無駄な電力消費を削減できます。また、使用後に空調を必ず停止することでも同様の効果が期待でき、電気代の削減につながります。
ただし、空調を起動させたあと快適な室温になるまでには多少の時間がかかるため、特に夏場は使用開始時間ぴったりではなく、その数分前から起動させることをおすすめします。
2.遮熱対策を行う
空調は、外気温と設定温度の差が大きい運転開始直後にもっとも多く電力を消費します。これは言い換えれば、室内の温度をなるべく下げておけば、消費電力を抑えられるということです。
そのため、特に夏場はロビーや廊下、客室の窓にあるカーテンやブラインドを閉めて、遮熱対策を行うことをおすすめします。
3.省エネ性能の高い空調機器に変更する
古い空調機器には省エネ性能が備わっていないことが多く、消費電力が高くなる傾向があります。そのため、同じ空調機器を長く使っている場合は買い替えを検討するのも一案です。新しい空調機器に変更するだけで電気代の削減が期待できます。
宿泊施設の電気代削減はエネクラウドにお任せ
宿泊施設の電気代を削減するには、施設内で基本的な節電に努めると同時に、電気の使用状況を基に省エネ計画を立てたり、必要に応じて電気の契約プランを見直したりする必要があります。
そこでご紹介したいのが『エネクラウド』のクラウドシリーズサービスです。
電気の使用状況を見える化して省エネをサポートする『電気管理クラウド』と、最適な電気料金プランの選定から契約までを総合的にサポートする『電気削減クラウド』の2種類があり、どちらも電気代の削減を支援するサービスとなっています。
- 現在の電気料金が適正かどうか知りたい
- コスト削減・省エネに取り組みたいが予算も人手もない
- 節電に取り組んでいるが限界があるため支援してもらいたい
上記のような課題を解決へと導く“強い味方”になるため、この機会にぜひ利用をご検討ください。
まとめ
この記事では、宿泊施設の電気代を削減する方法について以下の内容を解説しました。
- LED照明に変更する
- 人感センサー付き照明を活用する
- こまめに消灯する
- 自然光を取り入れる
- 使用予定のない場所の空調を停止する
- 遮熱対策を行う
- 省エネ性能の高い空調機器に変更する
宿泊施設の電気代は高騰傾向にあり、下がる見通しは今のところ立っていません。そのため、電気代を削減するなら、今回ご紹介したような基本的な節電に積極的に取り組むことが重要です。
また、専任コンサルタントのサポートのもと電気使用量を分析するのも一案です。的確な改善提案をもらうことで、コストカットや省エネが叶いやすくなります。
加えて、電気の契約プランの見直しも有効です。自社にとってより最適なプランで契約を結ぶことで、電気料金の削減につながります。
これらはすべて、エネクラウドの電気管理クラウドと電気削減クラウドで叶います。累計55億円以上の電気料金を削減した独自のノウハウを活かし、宿泊施設の電気代を最適化します。この機会にぜひお問い合わせください。
『エネクラウド株式会社』は、70社以上の電力会社から最適な電気料金プランの提案をお届けするとともに、契約後の電力使用状況も一括管理します。クラウドシリーズサービスを通して、コスト削減からCO2削減まで、未来を見据えたエネルギー運用を実現します。どうぞお気軽にお問い合わせください。