太陽光パネルと風力発電が配置されている様子

電気料金の今後の見通しと削減する方法

電気料金の高騰が続き、利益を圧迫されている企業も多いでしょう。

今後電気料金がどう変化するのか、どんな対策を講じるべきなのか模索している経営者の方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、電気料金高騰の背景を説明し、今後の見通しや削減する方法を紹介していきます。


目次[非表示]

  1. 1.電気料金高騰の背景
  2. 2.今後の長期的な電気料金の見通し
  3. 3.企業ができる対策
  4. 4.まとめ


電気料金高騰の背景

電気料金が高騰している背景には、円安やロシアのウクライナ侵攻、再エネ賦課金が挙げられます。

現在の日本では電力需要の大半を火力発電で賄っているのが実情です。

火力発電では天然ガスや石炭などの燃料を消費しますが、その多くは輸入に頼っています。

そして、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、欧米諸国が経済制裁を行いロシアからの資源の輸入を制限しました。

これにより、天然ガスや石炭の供給が減り価格が急騰したのが電気料金高騰の原因の1つです。

円安も加わり、より深刻な状況になりました。

また、再エネ賦課金は、再生可能エネルギーの買取りに充てられる費用です。

一般家庭と法人の両方が、電力消費量に比例して負担する仕組みになっています。2012年から導入されましたが、1kWhあたりの負担額が年々増加しています。


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今後の長期的な電気料金の見通し

2023年に入ってからは、円安と燃料価格はやや改善してきています。

しかし、ロシアのウクライナ侵攻は長引く可能性が高く、今後も高止まりするとの見方が強いです。

また、燃料価格の変化が直ちに電気料金に反映されるわけではありません。

燃料価格が電気料金に反映されるまで、4~6ヶ月程度のタイムラグがあります。

そのため、昨年夏から秋にかけての資源価格高騰が、遅れて反映されます。

環境省の報告書によると、2013年の時点で再エネ賦課金は、2030年頃までは上がり続けるとの見方がされています。

そのため仮に燃料価格が元の水準に戻ったとしても、2030年頃までは電気料金が高い状態が続くと予測できるでしょう。



企業ができる対策

企業が電気料金を削減するには、まず節電を徹底する必要があります。

しかし、節電だけでは十分ではありません。

工場などでは節電だけで電気料金を削減しようとすると、生産能力に影響するでしょう。

そこで、節電に加えて基本料金を下げる対策が効果的です。

節電だけでは限界があるような状況でも、基本料金は下げられる余地があるかもしれません。

基本料金は、短時間で多くの電力を消費しているときがあると場合、そこが最もピークの時間帯が基準となる仕組みです。

例え短時間だけでも、多くの電力消費をすると基本料金算出に反映される仕組みです。

逆に電力消費量を平準化すれば、現在の生産能力を維持したまま、基本料金を下げられます。

そこで「電気管理クラウド」の利用がおすすめです。

電気使用量を見える化できるため、設備の稼働時間を調整して、電気使用量を平準化するのに役立ちます。

初期費用0円で利用できて、コンサルタントによるサポートも行っていますので、ぜひ利用を検討してみてください。



まとめ

電気料金の高騰はいつまで続くのか、わかりません。

そのため各企業では、節電や基本料金を削減する工夫が必要です。

節電だけでは限界があるような場合には、基本料金を下げる工夫をして、電気料金を少しでも削減していきましょう。


マーケティング部 部長 橋詰 慎一郎 
マーケティング部 部長 橋詰 慎一郎 
マーケティング組織の立ち上げから戦略立案・施策実行まで全ての領域を担当。BtoC、BtoBを問わず複数の業界でマーケティングに携わること20年。電気・電力の業界におけるマーケティングの推進をすべく2021年にエネクラウドに入社。

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