
プレス機の消費電力を抑えて電気代を削減!今すぐ実践できる5つの見直しポイント
工場の電気代が高騰している原因は、導入している機械にある可能性があります。なかでも「プレス機」は、切る・抜く・曲げるなどの複数工程に用いられ、稼働する時間が長くなりがちなため、電気代への影響が大きくなります。
この記事では、プレス機の消費電力の目安とともに、消費電力および電気代が上昇する原因とその削減ポイントについて解説します。
目次[非表示]
- 1.プレス機の消費電力の目安|油圧式とサーボ式の違い
- 2.プレス機の消費電力(電気代)が上昇!考えられる主な原因
- 2.1.内的要因
- 2.2.外的要因
- 2.2.1.燃料価格の高騰
- 2.2.2.再生可能エネルギー発電促進賦課金の高騰
- 3.プレス機の消費電力(電気代)を削減する5つのポイント
- 3.1.1.定期的にメンテナンスをする
- 3.2.2.稼働時間を分散させる
- 3.3.3.無駄な電力消費をなくす
- 3.4.4.電気の使用状況を見える化する
- 3.5.5.電気の契約プランを見直す
- 4.まとめ
プレス機の消費電力の目安|油圧式とサーボ式の違い
プレス機は主に「油圧式」と「サーボ式」の2つに分けられ、それぞれで消費電力の目安も異なります。
油圧式
油圧式とは、ラム(金型を押し下げるための駆動機構)を油圧で駆動させるプレス機のことです。水圧式とともに液圧プレスに分類されますが、油圧式のほうがスタンダードで多くの生産工場で採用されています。
油圧式の消費電力は一概にいえませんが、加圧能力が100トンで1日8時間稼働と仮定した場合、消費電力は約60kWh/日といわれています。
サーボ式
サーボ式とは、ラムをサーボモータで駆動させるプレス機のことです。位置やスピード、推力を任意に設定できるため、複雑かつ高精度な加工にも対応できます。
油圧式と同じ条件でサーボ式の消費電力を測った場合、約12kWh/日の電力を消費するといわれています。この点から、油圧式とサーボ式では、サーボ式のほうが省エネ性能が高いといえます。
プレス機の消費電力(電気代)が上昇!考えられる主な原因
プレス機の種類によって消費電力は変わるため、仮に消費電力および電気代が上昇した場合は、その原因にプレス機そのものの性能が関係している可能性が高いといえます。そのほかにも原因は考えられるため、あわせて押さえておくことをおすすめします。
内的要因
プレス機の消費電力および電気代が上昇する内的要因には、以下の3つがあります。
プレス機の老朽化
プレス機が老朽化すると必要以上に負荷がかかり、電力を無駄に消費してしまいます。これにより、通常よりも消費電力が増えて電気代が高くなってしまいます。
稼働時間帯の集中
電力会社によって契約プランの内容は異なり、なかには夏季の昼間や冬季の夕方など、一般的に電力の需要が高くなる時間帯の電力単価を高く設定しているプランもあります。工場では基本的に決まった時間に機械を稼働させるため、その時間が電力の需要が高くなる時間帯と重なると、電気代の上昇につながりやすくなります。
待機時間の発生
プレス機を稼働させていない待機時間でも、電源を入れたままだと消費電力が発生します。稼働時の消費電力に比べるとごくわずかですが、待機時間が長くなれば電気代に影響を及ぼしかねません。
外的要因
プレス機の消費電力および電気代が上昇する外的要因には、以下の2つがあります。
燃料価格の高騰
2022年2月から始まったロシア・ウクライナ情勢をきっかけに、燃料価格が高騰の一途を辿っています。ロシア産のエネルギー資源に対し禁輸措置が講じられたことで、世界的にエネルギー供給が不安定となったことが主な要因です。
燃料価格の上昇は、電気代に含まれる燃料費等調整額に反映されるため、一般家庭・法人を問わず電気代が高騰しています。
再生可能エネルギー発電促進賦課金の高騰
再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下 再エネ賦課金)は電気代を構成する要素のひとつで、その額は全国一律のもと毎年改定されます。
2025年は3.98円であり、過去3年(※)と比較して上昇しているのが現状です。そのため、再エネ賦課金が値上がりした分、電気代も年々高騰しています。
※2022年は3.45円、2023年は1.40円、2024年は3.49円
プレス機の消費電力(電気代)を削減する5つのポイント
プレス機の消費電力および電気代が上昇する原因を踏まえたうえで、以下にてそれらを削減するためのポイントをご紹介します。
1.定期的にメンテナンスをする
プレス機の消費電力を最適化するには、定期的なメンテナンスが必須です。「オイルやフィルターが汚れていないか」「オイル漏れが起きていないか」「部品が劣化していないか」などを確認し、必要に応じて対処します。
メンテナンスを通して、プレス機を“十分に性能を発揮できる状態”に保つことで、消費電力の無駄を省き、電気代の高騰を防ぎやすくなります。
2.稼働時間を分散させる
繰り返しになりますが、プレス機を稼働させる時間と電力の需要が高くなる時間帯が重なると、電気代が高くなる可能性があります。もし夏季の昼間や冬季の夕方に多くのプレス機を稼働させているのであれば、稼働時間を分散してみることをおすすめします。業務に支障のない範囲で稼働時間を変更することで、電気代を抑えられる場合があります。
3.無駄な電力消費をなくす
プレス機の電気代を削減するには、無駄な電力消費を減らす工夫が求められます。自動停止機能を活用して待機電力の発生を防いだり、プレス機を省エネ性能が高い種類に買い替えたりすることで、消費電力を最適化できます。
4.電気の使用状況を見える化する
プレス機を含む工場内の機械がどれくらいの電気使用量なのかを把握することも、電気代を削減するために大切なポイントです。必要以上に多い場合は上述したポイントを踏まえて運用方法を見直すことで、電気使用量を最適化できます。
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5.電気の契約プランを見直す
電気の契約プランが工場の稼働状況に合っていないことが原因で、電気代が高騰している可能性もゼロではありません。この場合は、自社により適した契約プランがないか確かめるために、複数社の契約プランを比較する必要があります。
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まとめ
この記事では、プレス機の消費電力の目安とともに、消費電力および電気代が上昇する原因とその削減ポイントについて以下の内容を解説しました。
- 油圧式のプレス機の加圧能力が100トンで、1日8時間稼働と仮定した場合、消費電力は約60kWh/日
- 同条件でサーボ式のプレス機の場合は、約12kWh/日の電力を消費する
- プレス機の消費電力および電気代が上昇する内的要因は、主に「プレス機の老朽化」「稼働時間帯の集中」「待機時間の発生」の3つ
- 外的要因は、主に「燃料価格の高騰」「再生可能エネルギー発電促進賦課金の高騰」の2つ
- プレス機の消費電力および電気代を削減するには、定期的にメンテナンスを行い、稼働時間を分散させ、無駄な電力消費をなくす必要がある
プレス機の消費電力が増えると、その分電気代も高くなります。プレス機の老朽化や稼働時間の集中、待機時間の長さによって消費電力が増えるため、これらの原因を見直すことが運用改善の鍵となります。
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