企業における省エネとは?施策を成功させるための重要ステップを徹底解説
企業における省エネ対策は当たり前のものであり、積極的な取り組みが社会的評価の向上にもつながります。
しかし、企業にとって有効な省エネ対策がわからず、施策を実施しても本当に効果が出るのか自信がないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、省エネについての詳しい解説と施策を成功させるためのステップについて詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.省エネとは
- 2.企業が省エネに取り組むべき理由
- 3.省エネ施策を成功させるための重要ステップ
- 3.1.①エネルギー使用量の調査
- 3.2.②省エネの目標設定
- 3.3.③省エネの取り組みの企画・策定
- 3.4.④実施内容の効果測定
- 4.企業が取り組むべき省エネ対策
- 4.1.省エネ設備の導入
- 4.2.電気設備使用時の節電
- 5.電気使用量の見える化で省エネを支援する『電気管理クラウド』
- 6.まとめ
省エネとは
省エネとは、省エネルギーの略で、電気やガス、水などのエネルギーを効率的に利用することです。
省エネは、地球温暖化防止やエネルギー危機の解決などの環境への配慮だけでなく、コスト削減にもつながります。
身近な省エネ対策には、LED電球の使用やOA機器のスタンバイ電力のカットなどが挙げられます。
また、自動車を運転する際には、エコドライブの実践や公共交通機関の利用なども省エネの方法です。
企業が省エネに取り組むべき理由
企業が省エネに取り組むべき理由は、主にエネルギーの安定供給と地球温暖化防止のためです。
日本では、2011年の東日本大震災で原子力発電所が停止し、火力発電が主に使われるようになりました。
火力発電の増加に伴う二酸化炭素の排出量増加、原子力発電の稼働低下によって国内の電力供給量の大幅な低下が起こっています。
省エネはコスト削減にも有効なため、利益を増やすためにも企業は積極的に取り組むべきと言えます。
省エネ施策を成功させるための重要ステップ
省エネ施策を成功させるためには、現状の把握から目標の設定、企画の策定、実施後の効果測定のステップを踏む必要があります。
ここでは、省エネ施策を成功させるための重要なステップについて詳しく解説します。
①エネルギー使用量の調査
まずは、エネルギーを使用している項目や部署を明確化し、それぞれのエネルギー使用量を調査する必要があります。
電力やガス、燃料などの観点や部署などにおいて、どのくらい省エネの余地があるかを把握することで、目標と計画の設定を正確かつスムーズに行えます。
電力使用量は、電力会社の請求書を元に把握できますが、デマンドコントローラーやEMSを活用すれば、より具体的な電力使用量の見える化が可能です。
②省エネの目標設定
エネルギーの使用状況の調査で把握した、省エネにおける課題に基づいて目標を設定することが重要です。
目標の設定によって省エネの取り組みの方向性を定められ、省エネに取り組むにあたって、企業全体のモチベーションの向上につながります。
設定する省エネ目標については、現状のエネルギー使用状況に基づき、具体的かつ達成可能な数値を掲げるのが望ましいです。
③省エネの取り組みの企画・策定
効率を促進させる機器の導入や業務行程の見直しなど、省エネの具体的な取り組みを洗い出して検討します。
検討した取り組みのなかから、メリットやデメリット、費用対効果などの要素を加味し、実際に行ううえで最も効果的な実施内容を策定します。
企業のリソースや目標に対して最も効果的な取り組みを策定することが重要です。
④実施内容の効果測定
省エネ対策や施策の効果測定を実施し、改善点を抽出します。
施策の検討・実行・効果測定・改善というPDCAサイクルにより、省エネの取り組みの最適化が望めます。
重要なのは、施策の効果を定量的に評価し、数字に基づいて戦略を見直すことです。それには、電気代削減を専門としたコンサルタントに協力してもらうのが非常に有効です。
電気削減のコンサルタントは、電気に関する課題の提議や取り組みの企画、効果測定と分析を効果的に実施するため、持続的な省エネが実現します。
企業が取り組むべき省エネ対策
省エネ対策には、初期費用がかかるものとすぐに取り組めるものがあります。
ここでは、企業が取り組むべき省エネ対策を紹介します。
省エネ設備の導入
省エネ設備の導入によって、電力の効率化や見える化が可能になり、コスト削減にもつながります。
省エネ設備 |
効果 |
太陽光発電 |
太陽光発電の利用によって、電気料金の削減やCO2の削減にもつながる。 |
デマンドコントローラー |
社内の電力使用状況を見える化でき、照明や空調などの機器を自動制御できる。 |
空調設備の最新化 |
部屋の使用状況に合わせて温度を調整する機能や気流を制御する機能などがあり、使用電力を最低限に抑える。 |
LED照明 |
LEDは白熱電球よりも消費電力が少なく、長持ちし、明るいため省エネ性に優れている。 |
人感センサー |
人感センサーは、人がいる場合のみ設備を起動するため無駄な電力の消費を防ぐ。 |
省エネ設備の導入には初期費用がかかりますが、企業の事業内容や人数によっては、長期的に見るとコスト削減が見込めるため、有効な手段です。
電気設備使用時の節電
元々ある電気設備の使い方次第では、省エネに取り組めます。
節電方法 |
補足 |
OA機器のスリープモード |
パソコンやコピー機などの機器をスリープモードもしくは電源を切る状態にしておき、未使用時の消費電力を抑える。 |
空調の設定温度の適切化 |
空調の設定温度を夏は高めに、冬は低めに設定し、季節ごとの適切な温度を設定する。 |
照明の消灯の徹底 |
使用していない部屋の照明は、徹底的に消灯しておく。 |
不要な照明の間引き |
使用している照明の量を減らせば、電力消費量も削減されるため必然的に節電につながる。 |
上記の節電方法は、従業員一人ひとりが取り組めば、大幅に省エネが行えます。
コストもかからず実践できるため、積極的に取り組むことが望ましいです。
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省エネ対策を検討している方や電気の使用量を分析したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、省エネについて以下の内容で解説しました。
- 企業が省エネに取り組むべき理由
- 省エネ施策を成功させるためのステップ
- 企業が取り組める省エネ対策
企業が省エネに取り組むべき理由は、エネルギーの安定供給や地球温暖化の防止、企業のコスト削減などです。
省エネ施策を成功させるためには、エネルギー使用量の調査、目標設定、取り組みの企画と策定、実施内容の効果測定のステップで行います。
企業が取り組める省エネ対策は、企業として省エネ設備を導入する方法や、従業員一体となって電気設備の節電を行う方法があります。
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