キュービクル(高圧受電設備)への切り替え方法とは?基本的な知識や導入プロセスを解説
近年、電気料金の高騰に悩まされ、コスト削減の方法を模索している企業が増えています。キュービクル及び高圧電力への切り替えを検討されている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、キュービクルへの切り替え方法について詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.キュービクル(高圧受電設備)とは
- 1.1.キュービクルの基本知識
- 1.2.キュービクルと高圧受電の関係性
- 2.キュービクル(高圧受電設備)の構造と主要機器
- 2.1.キュービクルの基本構造
- 2.2.主要機器の種類と役割
- 2.3.安全機能と保護装置
- 3.キュービクル(高圧受電設備)の導入プロセス
- 3.1.導入の検討と事前調査
- 3.2.設計と施工
- 3.3.検査と運用開始
- 4.電気代削減を検討しているなら『電気削減クラウド』におまかせ
- 5.まとめ
キュービクル(高圧受電設備)とは
キュービクルは大規模な電力使用には欠かせない重要な設備です。ここでは、キュービクルの基本的な情報や高圧受電について詳しく解説します。
キュービクルの基本知識
キュービクルは、高圧で受電した電力を安全に低圧に変換し、施設内で使用できるようにする設備です。
主に契約電力が50kW以上の施設に法的に設置が義務付けられており、工場、商業施設、オフィスビルなどで広く使用されています。
金属製の箱型構造で内部に変圧器や開閉器などの機器が収められており、安全性と管理のしやすさが特徴です。
キュービクルと高圧受電の関係性
キュービクルは高圧電力(通常6,600V)を安全に受電し、施設で使用可能な低圧電力(100Vまたは200V)に変換する重要な役割を担っている設備です。
高圧受電により、電力会社から直接電力を受け取るため、電力の安定供給が可能となります。また、高圧で受電することで基本料金が抑えられ、電気料金の削減にもつながります。
キュービクル(高圧受電設備)の構造と主要機器
キュービクルの内部構造は複雑で、多くの重要な機器が組み込まれており、これらの機器が協調して働くことで安全かつ効率的な電力供給が実現されます。
ここでは、キュービクルの構造と主要機器について詳しく解説します。
キュービクルの基本構造
キュービクルは、金属製の箱内に受電、変電、配電に必要な機器を一括して収納した構造となっています。
この閉鎖型の構造により外部からの影響を受けにくく、安全性が高くなっています。
また、工場で製作された完成品を現地で組み立てるため、設置やメンテナンスが容易になっているのも特徴です。
主要機器の種類と役割
キュービクル内には、複数の主要機器が含まれています。キュービクル内の主要機器は以下のとおりです。
主要機器 |
役割 |
変圧器 |
高圧電力を低圧に変換し、施設内で使用可能な電圧にする。 |
断路器・遮断機・開閉器 |
回路の開閉や保護を行い、電気の安全な供給と遮断を担当する。 |
計器類 |
電圧や電流を測定及び表示し、電力使用状況を把握するのに役立つ。 |
変圧器は、キュービクル内で最も重要な機器の一つで、高圧の電力を受け取り、建物や施設で使用可能な低圧に変換する役割を果たします。
断路器、遮断器、開閉器などは、電気回路の制御と保護を担当する機器です。
計器類には電圧計、電流計、電力計などが含まれ、キュービクル内の電気の状態を監視し、異常の早期発見や適切な電力管理に役立ちます。
これらキュービクル内の機器は、相互に連携して働くことで、安全で効率的な電力供給システムを構築しています。
キュービクル内の主要機器の定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、システムのパフォーマンスを維持することが可能です。
安全機能と保護装置
キュービクルには、過電流継電器(OCR)や地絡継電器(GR)などの保護装置が設置されています。
これらの装置は過電流や地絡などの異常を検知し、自動的に回路を遮断することで設備や人身の安全を確保することが可能です。
また、避雷器なども設置され、落雷などの外部要因から設備を保護する役割も果たしています。
キュービクル(高圧受電設備)の導入プロセス
キュービクルの導入は複雑なプロセスを経て行うため、適切な計画と専門家の助言が不可欠です。ここでは、キュービクル(高圧受電設備)の導入プロセスについて詳しく解説します。
導入の検討と事前調査
キュービクルの導入を検討する際は、まず電力需要の評価と設置場所の選定を行います。
建物の電力使用量を詳細に調査し、将来の拡張性も考慮したうえで適切なキュービクルの容量を決定します。また、設置スペースや周辺環境を調査し、法規制や安全性の確認が必要です。
この段階で電力会社や専門業者に相談し、アドバイスを受けることが重要です。
設計と施工
キュービクルは、電気設備技術基準や各種法令を遵守することが求められるため、仕様や必要な機器を決定し、詳細な図面を作成します。
施工段階では、まず基礎工事を行い、その後キュービクル本体の設置と配線工事を実施します。工事中は安全管理を徹底し、品質確保に努めることが重要です。
検査と運用開始
施工完了後は、設備の安全性や法令遵守状況の確認のため、電力会社や関係機関による完了検査を受けます。
すべての検査に合格した後、正式に使用を開始し、施設管理者への引き渡しと使用説明が行われます。運用開始後も定期的な点検と適切な維持管理が必要です。
電気代削減を検討しているなら『電気削減クラウド』におまかせ
『電気削減クラウド』は、電力会社・プランの選定をサポートし、企業の電気料金削減を支援するサービスです。
- 蓄積された過去のデータを複数の観点から解析し、最適な電気料金を算出
- 参画電力会社60社以上のプラットフォームから電力会社・プランを選定可能
- 完全成果報酬型で着手金が0円のため安心して利用を開始できる
企業での電気代削減を検討しているという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、キュービクル(高圧受電設備)への切り替え方法について以下の内容で解説しました。
- キュービクルとは
- キュービクルの構造と主要機器
- キュービクルの導入プロセス
キュービクル(高圧受電設備)は、大規模な電力使用施設には欠かせない重要な設備です。
高圧電力を安全に受電し、施設で使用可能な電圧に変換する役割を果たし、電力の安定供給と電気料金の削減を可能にします。
キュービクルの導入プロセスは、事前調査から設計、施工、検査まで複雑な手順を要しますが、適切に実施することで安全で効率的な電力供給システムを構築できます。
エネクラウドが提供する『電気削減クラウド』は、企業の電力使用状況を詳細に分析し、最適な電力プランを提案するサービスです。
60社以上の電力会社から最適なプランを選定でき、完全成果報酬型のため、安心して導入できます。
電気削減クラウドのサービスや仕組みについて、詳しく解説した資料を無料公開していますので、ぜひこの機会にご覧ください。